概要
ざっくり言うと、お金を貯めるにゃどうするかって本だった。
大きく分けて2部構成になっている。
①・お金を貯める為の最初のタネ銭はどうやって貯めるか。(貯蓄)
②・そのタネ銭をどうやって増やすか。(投資)
この「貯蓄」と「投資」のバランスをそれぞれ説明する構成だった。
まず資産の増え方として、大きく増えるのはタネ銭を「貯蓄」した後に「投資」による収益で増えるそうで、「貯める」と「増やす」の構成になっている。
つまり、タネ銭がある程度溜まると投資によりそのタネ銭を核として資産が増えていくので、自分がどのステージ(①の貯めるステージか②の増やすステージか)に属するのか判断する必要があるらしい。
おっさん個人としては、①は何とか卒業して②からの開始かな~って思ってる。
と言うのも、おっさんは新NISA元年の2024年時点で既に新NISAに突っ込む上限金額の1800万円は何とか目途が立っている。
加えて、1年目の360万円は投入済みだ。
なので、この本では②の内容を重視すべきだが、①についても振り返りも含めて考察してみる。
①・最初のタネ銭はどうやって貯めるか。
巷では節約こそが重要で10円でも安い買い物をすることを提唱する風潮がある。
ただ、無駄は省くべきだがそれでも限界がある。
又、お金を使わない行動は今できる経験を減らし、自分への投資を損なう恐れがある。
なので、過度な節約よりも以下のことが推奨されていた。
1・時間単位の専門サービスを提供する
2・出来高制の専門サービスを提供する
3・人に教える
4・商品を売る
5・会社で昇進する
そりゃ、わかるけどさ・・なかなか難しいよね・・
①~④はいわゆる副業だよねえ、なかなかハードル高いんだよねえ。
おっさんの経験から言うと、当てはまるのは、⑤かな。
決して昇進したわけじゃないけど、おっさんの会社には資格給と言う制度があり、資格を持っていると給与が上がるシステムだ。
具体的には「情報処理技術者試験」があれば、難易度により月当たり5,000円~70,000円の昇給がある。
これは賞与にも影響するので、年間100万円くらい違ってくる。
これは大きいよね。
②・そのタネ銭をどうやって増やすか。
次にある程度のタネ銭が出来たら、いよいよ投資による収益を目指すわけだ。
投資先としては以下が考えられる。
・個別株
・投資信託
・債権
・金
・不動産
・コモディティ
と言った分野があるが、進められていたのはやはり「S&P 500」を基本としたインデックスファンドへの投資がイチ押しだった。
加えて債権を組み合わせることで暴落にも対応するのが良いんじゃないのと言う論法だ。
金や不動産もあるけど、まずはインデックスファンドと債権って感じの書き方だった。
ただ、インデックスファンドが良いとは言っても、投資するタイミングにより成果は変わってくる。
その例として、1900年から2000年までの100年を「20年毎」に区切り、その間投資したとすると、最も高いのが1960年-1980年で13.0%の上昇。
最も低いのが1940年-1960年で1.9%の上昇となっている。
同じ投資を行っても結果はその時々で大きく違う。
でも、「30年毎」で見た場合、
最も高いのが1960年-1990年で7.4%の上昇
最も低いのが1930年-1960で5.0%の上昇となり、長期での投資を行えばある程度均等な結果が得られている。
投資は運の要素が強い。
投資を開始するタイミングによって変わるが、先の見通しは誰にも分らない。
結果として「物事をはじめるのに最良の日は昨日、次にいいのが今日」と言うことだそうだ。
加えて、リスクを減らす目的で低リスク資産(債権等)に分散投資しておけば、株価の下落時に資産を取り崩すことになった場合、株ではなく債権を売ることでマイナスの影響を押させられるってことで、株と債券の組み合わせが推奨されている。
ここでおっさんの動きとして
なるほど、インデックスファンドと債権ね、了解しました。
おっさんの投資方法はあながち間違ってはいないと言うことらしい。
今のおっさんの投資先としては「S&P 500」に近いインデックスファンドである「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」に投資している。
後は、債券を買って、様子を見てみようと思い「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」を少し買ってみた。
だがしかし・・・2024年8月2日現在、「S&P 500」は順調に値下がりを続け、「こんな時こそ債権の力の見せ所!」と思っていたが、為替も円高に振れていて「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」も順調に下がっている・・・とほほ・・・
これじゃリスク分散になってないよ・・・やっぱり為替の影響を受けない日本債券じゃないとリスク分散にならないのかな・・・でも、日本債券の利率って、2024年現在、0.3%とかじゃん・・・
それなら債券分は流動性とか考えると、現金で持つのが良いかもね。
株式70%、現金30%位でどうでしょう?
まあ、方針としてはこの先10年以上はホールドを続けるつもりだけど、こういう値動きはやはり気になる。
本書にも「一喜一憂しない」と書かれているが、どうしてもねえ・・・
まとめ
基本方針としては他の本にもあるように、必ずしも最高の結果になる保証は無いが、長期のインデックス投資と言う考えは「基本的」には間違ってはいないようだ。
この思いに至ったのは大きな収穫だった。
改めて「Just Keep Buying」していこうと思えた。
この考えを信じて自分のリスク許容度に合わせた金額をオルカンに投資し、70歳までの20年間は放置しておこうと思えた。
これが出来れば70歳からの生活としては一応は安心なはず・・
後は、今(2024年現在で51歳)から70歳までの約20年間の生き方を考えないといけない。
この20年間は特に「楽しむ」ことを軸に計画を立てないと人生を後悔することになるだろう。
フワッとした皮算用だが老後には一定の目安が出来たと言うことで、70歳以降のことは考えず目先の20年について考えて行こうと決心した一冊でした。
これって、「コーストFIRE」って考えになるのかしら?
2024/8/6 追記
この記事を書いてる最中も株価は下がっているが、昨日(2024/8/5)もダダ下がりだ・・
それでも落ち着いて「Just Keep Buying」だ! (できるのか・・・)
数日前に20年後の決心をしたはずなのに、翌日に気持ちが揺らぐってどうよ・・・
豆腐メンタルだ・・・
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