そもそも、楽しかったっけ?
お嫁ちゃんが亡くなって初盆を迎えた。
コロナで自粛と言うこともあって外出は控えている。
それでも、お嫁ちゃんの実家で初盆の準備なんかをゴソゴソしていたが、ふと例年だったらお嫁ちゃんと北海道か東北の涼しい所で車中泊キャンプでもしてるんだろうなあ、なんて思うと寂しくなった・・・
そしてふと不安がよぎった。
と言うのも、これまでのお嫁ちゃんとの旅行は楽しかったが、そもそも一人でも楽しめるのだろうか・・・ちょっと心配になった。
旅行が楽しかったのか、お嫁ちゃんと居ることが楽しかったのか・・・
確かめるためにも一度一人でキャンプか車中泊をしてみよう~、と言う訳で予定を立ててみた。
決行は8月22日をターゲットとして、場所は近場の大阪府能勢町の辺りとしました。要望としては涼しいところ。
場所探し
グーグル先生の地図を確認し、「八幡谷公園」なる場所が標高700m程で、夏でも涼しいに違いない。
きっと人も居なくて一人になるにはいい場所だろうと思われた。
でも「八幡谷公園」はキャンプ場ではないので今回は公園の駐車場で車中泊のお試しです。
ただ、日が経つにつれて何やらお天気が怪しくなってきた。
そこで、サラリーマンの伝家の宝刀、有給休暇を使って8/21をお休みとしてやった。
8/21の夜に車中泊を決行する!
準備
これまでおっさんはお嫁ちゃんと愛車ワゴンR(軽自動車)で車中泊をしてきた。
2人で過ごすにはかなり狭い。
それでも、何とかやってきたが、今回からはおっさん一人だ。寂しいことにきっと広いに違いない。
今回の車中泊は車中泊が目的であって、特に他の目的は無い。
夜を一人で過ごしてみるてそれが楽しいかを確認することが目的だ。
荷物としては、まあ、車中で寝れるようにマット・シュラフ・ライト・座布団(枕として使う)なんかを用意し、使うか解らないがタープも入れてみた。
食事は簡単な自炊をする予定。
出来れば焚火なんかもしたいなあと思い、焚火台や炭なんかも持っていく。
但し、調理には火加減もしたいので、バーナーなんかも持っていく。
晩飯の用意としては家にあったサトウのごはんと玉ねぎ、ウインナーを持っていくことにした。
あとカップラーメンがあったのでそれも持っていくことにした。
これだけあれば、飢えることはないだろう。
出発
午前中に用意し、15:00頃に出発した。昼間はきっとかなりの暑さに違いないのだから・・
17:00前に「八幡谷公園」に到着した。案の定人影はまばらだ。
と言うかブラックバス釣りに来ている人が2人だけと言う状態だ。
まあ、平日の夕方なのでこんなものか。
まだ明るいが、夕食の準備に取り掛かることにした。
焚火はダメそうなので、バーナーだけで米と玉ねぎとウィンナーをホイルで焼いてみた。
味付けはバターと醤油だけのなんちゃってバターライスだ。
おかずとして余ったウィンナーを焼いてみた。
ウィンナーをおかずにウィンナーご飯を食べる。
正になんちゃって晩飯だった。
森の中で夕方と言うこともあり、家のある大阪に比べてだいぶ涼しく食事ができた。
食事の時にはもう誰も居なくなっておっさんだけの世界と化していた。
ひぐらしと蝉の声を聴きながらウィナーご飯を頂く。
家でなら、かなり侘しい食事に違いないが、外だと何となくアリな感じがするのはきっとこれがキャンプ効果なのだろう。
晩飯を食べて、だいぶ薄暗くなってきた。
涼しいとは言えやっぱり汗はかいてしまう。
近くの温泉を探し、10Km程離れたところに能勢温泉を発見。
そこで温泉に入って、戻ってくることにした。
大した温泉じゃないが、日帰り入浴800円(土日は900円)とかなりの高額だ。
でもまあ、スッとしたから良しとしよう。
そこから、また「八幡谷公園」帰ってきた。
夜の「八幡谷公園」では鹿が我が物顔でうろうろしているではないか。
3~4頭程の群れが3つほど駐車場への道すがら現れた。
そんな鹿を横目に見ながら、椅子を出してちょっとお酒を飲みながら「さて、キャンプは楽しかったっけ?」と今回の命題について考えてみた。
周りには誰一人いなくて、鹿の鳴き声がたまに聞こえる「八幡谷公園」で、星空を見ながら酒を飲みつつ、今楽しいかを考えてみたが・・・う~ん・・・どうだろう・・・
全然楽しくないわけじゃないけど、「クーラーが効いた部屋で映画でも見てたら雨の心配や暑さなんかも気にせず過ごせただろうなあ」なんて考えると微妙だ・・・
そんなことを考えながら飲んでいると眠くなってワゴンRに潜り込んだ。
夜の気温は快適で、クーラー要らずのノンストップで朝まで寝ることが出来た。
家ではクーラー無しで寝るのは自殺行為に等しいが、ここら辺はかなり涼しくて要望どおりの場所が選べてご満悦だ。
早めに目覚めて太陽が昇ってくる前に朝食に取り掛かった。
メニューはパンと機能のウィンナーの残りだ。
質素な食事も外で食べるとおいしく感じるキャンプ効果。
更に、朝食後の散歩なんかもしちゃって、これもキャンプ効果と言えるんじゃなかろうか。
まとめ
さて、結論として、今のおっさんにとって車中泊・キャンプそれ自体の楽しみは可もなく不可もなくと言うのが今回の答えだ。
移動や準備なんかを考えるとちょっとめんどくささが勝つかもしれない。
それでも、今後楽しくなるポテンシャルは高いと言えそうだ。
と言うのも、今回の車中泊では「キャンプでの楽しみ」を一つもしていないのに「可もなく不可もなく」と言えるのはポテンシャルの高さと言えるんじゃなかろうか?
例えば、キャンプ料理、焚火、瞑想、景色なんかを楽しめればキャンプ自体を楽しめる。
さらに、車中泊・キャンプを手段として、プラスαを組み合わせれば十分楽しむことが出来ると思う。
例えば、サーフィン、スノーボード、登山、釣りなんかと組み合わせれば家では出来ないことなので、楽しみはずっと広がりそうな気がする。
お嫁ちゃんが居なくなって落ち込んでたら怒られる、お嫁ちゃんが羨ましがるくらい楽しまないと怒られる~
まずは、「キャンプ・車中泊も有り」と言うことで遊びリストに加えていこうと思うおっさんでした。
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