バレンタインのお返しに姪っ子の要望で筆箱を作ってみる。なかなかいい感じ。量産しよう~

レザークラフト

世間ではバレンタインデーだそうな・・

世間では2月はバレンタインデーと言うイベントがはびこっているらしい。
おっさんにはトンと縁のないイベントだ。
と思っていたら、小学6年になる姪っ子からのチョコレート。
おっさんにもお裾分けだそうだ。(100円位かな・・気持ちが大事!!)
うれしいねえ~

さて、「バレンタインデー」には「ホワイトデー」がセットとなる。
どうしたものか・・・
お菓子を返すのも何だし、直接姪っ子に聞いてみた。
姪っ子はおっさんが、革でカバンなんかを作っていることは事前に知っている。
それを見越して、「筆箱なんかが欲しいなあ」と言ってきた。
なるほど、カバンより小さく、おっさんの負荷も軽そうなところを突いてきた。
あざとい・・・

デザインを考える

ではでは、ご要望に応えるべくデザインしてみよう。
おっさんの頭の中にある筆箱のイメージとしては、紙風船みたいな感じをイメージしてる。
要望としては・・
・立体的な感じにしたい。
・ペンがたくさん入る。ハサミ、色鉛筆、修正ペンなんかも入れたいなあ。
・簡単なつくり。
・ファスナーで開け閉めするが、できるだけ入れ口は広げたい。
まずはこんな所なので、イメージを紙に書いて、展開してみる。
文章にするとここまでは数行だが、ここに時間がかかるんだよねえ。
でも、一番楽しいところでもある。

デザインはこんな感じでどうだろう。ファスナー側の革がくぼんでいる箇所が風船のフォルムになる予定。

カット

出来上がった型紙を基に革をカットしていく。
革の部品数としては大きな部分が2枚と、ファスナーの持ち手、ファスナーを引く際に使う持ち手が2つの計5点ってことで、要望の一つ「単純なつくり」と言えるんじゃなかろうか。

ファスナー部分を縫っていく

カットの後はファスナー部分を縫い付ける。
ファスナーを両面テープで革と接着させてそこを手縫いで縫い合わせていく。

ファスナー部分ができたら次は本体を縫い合わせていく。

全体が縫い合わされば完成。
これを強引に表裏をひっくり返す。
この時、おっさんは嫌な予感がした・・・
革の厚みは約3mmあって、ひっくり返すのにかなりの抵抗があった。
「これは、ペンが入らないんじゃなかろうか・・・そもそもひっくり返せないんじゃなかろうか・・・」

完成したけど・・

まあ、何とかひっくり返せたが形はおっさんのイメージとは少し違っていた。

「紙風船」と言うよりは、「焼きそばパン」(昔買ってた焼きそばが入ったパン)と言った感じになってしまった。
残念でしかない・・・

そうそう、こんな感じに持って食べてた・・・って、ちがーう!!
うーん、失敗かなあ・・・

問題点

まず、高さが足りなかった。
高さが無いから折り返しに余裕が無く窮屈な感じになってる。
3mmの厚みが2枚分で6mmがこの狭い中に織り込まれているので実際窮屈な作りになった。
当初の要望にあった、「ペンがたくさん入る」ってっ点も満たせていない。この辺りが問題点だな。
後は折り返しの部分の重なり具合が気に入らない。
ファスナーの近くまで折り返し部分が来ていてデザイン的にイマイチだ。
初めから思った通りの形にならなくても、次回に活かしていこう!
それで食べてるわけじゃないから悲壮感なく次のデザインに取り組めるところが「なんちゃってレザークラフト」の良いところ。

作り直し

さて、気を取り直して問題点を解決できるデザインを再検討だ。
高さを高くして、折り返し部分も自然になるようなデザインにしよう。
というわけで出来たのがこの「デザイン改」だ。
型としては大きな特徴のない形になった。心持ち、下部分がぷっくりした感じになる予定。

作る手順も同じで、カットの後はまずはファスナー部分を縫い込む。

その後、本体を縫い合わせていく。

「デザイン改」完成!

なかなか良い感じに仕上がった。
初期型より高さが出た分裏返しも楽にできた。
見た目は「焼きそばパン」と言うより「食パン一斤」と言った感じか。

底部分が心持ち大きく、ぷっくりしている。
なかなか可愛らしいフォルムだ。
気に入りました。

「焼きそばパン」と比べても「食パン一斤」の方が完成度も高い。

高さは約2倍(3cmから6cm)になったので、6mmの厚みも何とか無事にひっくり返すことができました。

横からのフォルムも「食パン一斤」の方が安定している感じ。

斜めからの比較。

上からの比較では、「焼きそばパン」は若干ねじれてる感じがしますが、「食パン一斤」の方は革に無理がかかっていないので、堂々としたものです。

改めて型紙を比較してみます。

「焼きそばパン」はちょっとカーブが急だったように思います。
その点、「食パン一斤」は型紙上ではそんなに目立ったデザインではないですが、完成した感じはこちらの方がだいぶ良かったですね。

感想

やっぱり机上のデザインを実際の革で作ると差が出てしまいまう・・・
そこがデザインから製造までで楽しいところで、今回の筆箱はおっさんの中ではかなりいい出来栄えだと思ってます。商品化も検討しよう!
しかし、そもそもこの筆箱は小学校6年生の女子へのプレゼントになるのですが、果たして気に入るのでしょうか?
ちょっと、渋すぎるような気がするのですが・・・
とりあえずプレゼントしてみましょう。
複雑な顔で「ありがとう」って言われる気がする・・・

コメント

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