概要
作者: 河合 雅司
現在の日本の人口分布と出生率を元に今後の日本における人口がどうなっていくか、又その人口になった場合の社会がどうなるかを予想する本でした。
「少子高齢化って言うけど、実際のところ、どうなんの?」っていう質問に答えるような内容でした。
感想:数値データに追い付けん・・★★☆☆☆
実際に興味があって、知りたい内容だったので、切り口は好きなんですが、数字を並べた説明が多くて、こんがらがった。と言うのが率直な感想です。
地域と時代が行ったり来たりしてどの時代のどの場所の予想かが解らなくなってしまうことが多かった。
(通勤中に読んでたので余計に集中できていなかったのもあるかと思います。)
内容としては、数値で具体的に人口が何人になって、その年齢的な内訳が提示されて、「きっとこんな世の中でしょう」みたいな書きっぷりで「やっぱりそうだよねえ」と思ったり不動産投資なんか考えている人は一読の価値有りな内容だったと思います。
具体的にはこんな感じのことが書かれてた。
・東京の一局集中は今後も止まることは無いでしょう。
・東京に人口を供給していた地方が枯渇して、東京も人口減に転じるでしょう。
・東京に住んでる中年世代が地方の親を呼び寄せ、東京の高齢化が進むでしょう。
・少子化を止めるのもちょっと手遅れ。なぜなら出産可能な女性の絶対数が不足している。
ざっくり対策として
・不足している労働力を外国から求めるのではなく、少ない人口で運用できるようにする。
・人口を増加させる対策よりは、減る前提で検討する。
・維持の難しい自治体は統合し、コンパクトシティ化を目指す。
お嫁ちゃんにも話したら、「読んでて暗くならへん?」って言われたけど、
無視できない内容だし、気にもなるからやっぱり読んでよかったかなあ。
そんな一冊でした。
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