ハイエースの断熱化前の準備
ハイエースの断熱化について、結構大変な作業だったので、3回に分けて記録した。
①準備編 (今回の記事)
②内装を剥がす編
③断熱化編
やっぱり寒すぎた冬の車中泊
これまで色々とおっさんのおもちゃ、ハイエースにDIYをしてきたわけだが、実は車内の断熱化は未実施だったのだ。
しかし、やっぱり雪山車中泊は何もやる気を起こさせない寒さがあった・・・
そう、最近の投稿ではウィングヒルズ白鳥リゾートでのボード車中泊これは寒かった・・・
こんな状態で車中泊すると・・・・
車内に置いておいた水も、「ハイこの通り、かき氷になりました♪」ってなる。
これまでも何度か冬の車中泊は経験済みだが、車中泊に慣れてきたせいか、ワクワク感が少なくなってきて、アドレナリンの分泌が減ってきたのだろう。
冷静に今の状況を分析するようになって、モチベーションが維持できていない気がする。
その結果、「やっぱり、車中泊は寒いやん・・・」ってことになってる。
「やっぱり寒い」これを何とかするために、”暖”を取るのも一つの方法だが、車内が冷えるのを抑えることがまずは必要なんじゃなかろうかと思い、車内断熱をやってみることにしたわけだ。
今頃?
そう、車の断熱は他の内装のDIYを後回しにしても、まず最初にやるべきことだ。
なぜなら、車の断熱は車の内装を剥がし、外装である鉄のフレームと内装の間でひっそりと潜み、完成しても元のフォルムに何ら影響を与えないDIYとなる。
つまり、見た目の成果は無く、全ての内装の見えない土台となるので、最初に手を入れるべきだったが、おっさんは先送りにしてきた・・・
なぜ先送りしてきたのか・・
今まで手を入れてこなかった理由としては、こんな思いがあった。
・断熱しても、たいして効果ないやろし、やってもやらんでも同じやろ
・内装剥ぐの面倒臭いし、クーラーとかルームランプとか外すの難しそうや
・早く、内装のDIYやって、車中泊したいし
と言う思いが強かった。
しかし、最近の冬場車中泊で我慢が出来なくなったわけだ。
これからも冬場の車中泊はやってみたいのに、何もする気が起きない冬場の車内はおっさんが不憫でならない。
おっさんの思いと今回のこだわりポイント
今回の断熱にはいくつかの「こだわり」がある。
もともと、「たいして効果ないやろ」と思っていたにも関わらず、やっぱりちょっとでもマシになるならやってみようかなあ・・と思い出していることもあって、お金は多少かけてもキッチリやってみる。
それで、効果が認められない場合、「あれだけやって、ダメなら、冬の車中泊は気合で乗り切るしかないね」と言う結論にできるほどキッチリやることにする。
それと、内装を剥がす際にビスが止められる穴が無いかを調査することだ。
この調査は今後のDIYにきっと役に立つはず。
厳選した材料
次に先人達の断熱に対する思いと効果をGoogle先生・YouTubeで勉強して、一番いいとおっさんが思う方法を取り入れることにする。
色々調べた結果、銀マットで熱の移動を減らす。
しかも、この銀マットを2重にし、銀マットと銀マットの間に保温材を使う作戦。
そんな作戦で取り入れた断熱法が、銀マット部分として「GS-メタルシート」を使う方法だ。
このシートを2重で張り、その間に空間を作って、空気層を作る。
この空気層を作ることで、保温状態を維持できる。(らしい・・)と言う作戦だ。
更に、その空気層となる部分には保温素材を使うという徹底ぶりだ。
その保温素材の候補にはグラスウールとカネライトフォームがあがってきた。
この2種類だが、ざっくり言うと「綿」か「発泡スチロール」かの違いと思ってもらえばいい。
保温材料のスペック
グラスウール「綿」とカネライトフォーム「発泡スチロール」のスペック差はこんな感じだ。
お名前 | サイズ | お値段 | 保温性 | 長所 | 弱点 | その他 |
グラスウール | 縦:2880 横:430 厚:50 | ¥730 | 並み | 加工が簡単 で形も変えやすい | 水分に弱い | 手袋をしていないとチクチクするらしい |
カネライトフォーム | 縦:1800 横:900 厚:20 | ¥1000 | 高い | 加工は簡単 形だが変形は不可 | 衝撃に弱い | 要は「発泡スチロール」の大きいやつ |
グラスウール等の繊維系はどうも水分に弱いらしい。
冬場の車中泊では結露はもちろんのこと、車内で煮炊きをすれば湯気もでる。
そんな中で、水分に弱い素材はいかがなものか・・・
一方、カネライトフォームとは要は発泡スチロールだ。
水分には強いようだが、割れやすく衝撃に弱い。(なんせ発泡スチロールだもんね)
その差であれば、今回は少しお値段がお高くても保温性も高いカネライトフォームを迷わず選でおこう。
GS-メタルシート
さて、今回の断熱の主役、それが「GS-メタルシート」だ。
しかしこの素材、アマゾンや楽天では販売していない。
製造元は新潟の会社らしく、メール経由での販売のみだった。
このご時世に、職人気質な雰囲気を醸している・・
販売単位も「30m」を¥32,000の一択、ここにも男気を感じる・・・
GS-メタルシートは1m×30mで30㎡になる。1m当たり¥1000か・・まあ、そんなもんかな・・
業者相手の商売しかしていないらしく、個人であっても、この単位での取引だ。
おっさんも、ちょっと躊躇したが、「株式会社GS」のホームページから注文してみた。
男気の会社だけに「文面がけしからん!やり直し!」って言われるかと思ったが、気持ちの良い返信の案内メールが届いた。
「お金をここに振り込んだら、郵送するよ。運送会社は新潟運輸の一択ね」と言う内容だ。
まさに地域密着型企業、地元企業を使ってくる所も男気を感じる。
そして、1ロールとアルミテープ2個分の代金を翌日の朝に入金した。
当然、その日のうちに発送されたことは言うまでもない。
さて、この「GS-メタルシート」だが先人達の中では結構使っている方々も多いようだ。
商品が届いた感想だが、レジャーシートのめちゃ長い版って感じ。
でも、30mと言う長さも、ハイエースにとっては絶妙な長さと思えてきた。
と言うのも、ハイエースのサイズ感は以下の通り。
・長さ:3715mm
・幅:1695mm
・高さ:1390mm
・総面積:27.64㎡
しかし、内装は窓の部分や、リアゲート、運転席部分などメタルシートを張らない部分もあるので、面積的には半分強(15㎡程度)になるのではと考えている。
それであれば、2重張りが何とかできるサイズが30㎡になるんじゃなかろうか・・・
制振材はどうする?
最後に断熱DIYをする先人達はほぼ全員と言っていい程、断熱材と鉄板の間に制振材を入れてらっしゃる。
理由は雨が天井に当たる音が気になるとのこと。
ただ、おっさんはこの雨が屋根に当たる音、嫌いじゃない。
むしろ、車中泊の醍醐味を感じる気がする。
更に、ゆくゆくはキャリアを付けていきたいとも思っていて、そうなるとそもそも屋根に雨が当たらない状態になるんじゃなかろうかと思っている。
そんなこともあって、制振材は張らないことにした。(けっしてケチっているわけじゃない。)
作業に取り掛かる前に
まずはハイエースの内装を剥ぎ落し、鉄板むき出しにする必要がある。
この工程が、今まで二の足を踏んだ一番の原因だ。
というのも、剥がしたはいいが元に戻るか不安・・車内のランプとかエアコン部分とかちゃんと外せるのか不安・・・と言う思いもあって、二の足を踏んでいた。
諸先輩方の動画を見るに、簡単に外しているように見えるけど、やっぱり不安・・
それでも、まずは、ハイエースの内装部分の前に、車内の荷物をどかせないと・・
おっさんの自宅は昭和を感じさせるハイツの3Fに住んでいる。
そんなわけで、駐車場も露天で、荷物は全て家に持っていく必要がある。
愛車の断熱作業で注意すべき点
この章は断熱作業をする上で事前に検討しておくべきこと。
おっさんが実際に断熱作業をしていて、「しもた~・・・こう来たか・・・」と思った内容を書き留めておく。今後、断熱作業をする後進の為の備忘録だ。
場所を確保せよ!
これは切実。
恥ずかしいが、これを見てほしい。
もともと車内に載っていた荷物、そしてハイエースの内装、加えて断熱の材料をどこかに置いておく必要がある訳だが、どうする?
車庫とか倉庫がある人はいいよ。
でも、おっさんみたいにハイツやマンションの場合、作業完了まで置いておく場所が無い。
内装を外してから気付いても、もう遅い、外してるんだから・・・
しかも、見てわかる通り、4畳半の寝室に崩れんばかりに重ねて置くことになる。
そうなると、断熱工事中は部屋のカーテンが開けられなかったことは言うまでもない。
諸君、忘れてはならない、「場所を事前に確保せよ!!」だ。
外した部品はまとめとけ!
これも言うまでもないかもしれないが、断熱作業で内部を分解したら、色々なパーツが出てくる。
内装の壁面部分はもちろん、手すりや車内ライト、シートベルトの部品なんかだ。
これらは当然、元の位置に戻すわけだが、その部品が無くならないようにまとめておこう。
おっさんは、シートベルトを留めておく大きなボルトが見当たらなくなった・・・
「あれ、あれ・・・あれが無いと・・・車検に通らない・・・」ってなる。
何とか見つかったが、嫌な汗をかきたくなければ「まとめとけ!!」だ。
序章のまとめ
ちょっと長くなりそうなので、一旦ここで切り上げます。
おっさんがこれまで敬遠してきた車内断熱に取り掛かった経緯と、作戦概要でした。
次回は内装を剥がす、断熱材入れる、元に戻すと言う感じで記録していきます。
次の内装を剥がすはこちら
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