車中泊仕様ハイエース冬対策<②内装を剥がす編>~内装を引っぺがす。 

車中泊用ハイエースのDIY

まずは内装を剥がす

ハイエースの断熱化について、結構大変な作業なので、3回に分けて記録した。
①準備編
②内装を剥がす編 (今回の記事)
③断熱化編

恐る恐る剥がしてみる

まずは、内装を剥がしていく。
先人たちの動画を参考に剥がしていく。
先人たちのアドバイスとして、「力任せに剥がしていくんですよ」とあるが、なるほど力任せだ。
結構な力で剥がしていく。女性では力負けするかもと言うくらいの力で剥がしていく。
剥がすと、樹脂のフックがちぎれたり、プラスチック部分が壊れたりするくらいの力で剥がす。

各部名称と外す順番

さて、内装を外すとしてもどこから手を付ければいいか・・
まずは、「ピラーカバー」と呼ばれる中央のプラスチック部分を外して、天井部分の支えを外す。
「ピラーカバー」で支えられていた天井部分を外していく。
最初に「後部天井」を外し、その後で「前部天井」を外す。
次に「トリム」と呼ばれる下部のプラスチック部分を外す。
最後に「床」を外すと言う手順になりそうだ。
①ピラーカバー
②後部天井
③前部天井
④トリム
⑤床
この順番で行ってみよう!
それにしても、ハイエースの内装改造初心者にとってはこれらの部品名称すら解らず、Google先生に何て聞いたらいいのかすらおぼつかない・・

各部名称

たぶん、こんな名称だと思う。次回検索する際の備忘録としてメモしておこう。
間違ってたら、教えて。

名称場所・特徴
前部天井正にハイエース前部の天井部分。素材は樹脂?みたいで穴あけも容易。
その分、強度は高いと言えないので、扱いは慎重に。
かなりの大きさになるので、外す時は事前に置いておく場所を確保する。
後部天井天井の後ろ部分、大きさは前部天井と同じ程度の大きさ。
外す難度は前部天井よりも楽。
ピラーカバーハイエースの側面にあり、側面上と側面下に分けるとすると、側面上部分のプラスチック部分。
窓の高さ辺りをカバーしている素材。実はこいつが意外と重要で、天井はこいつで支えられていたりする。
トリムハイエースの側面下部分。
結構、大きくて場所を取る。
ハイエースに乗った時、足元部分に来るので、結構強度は高い。

後部天井

まずは、後部天井部分を外して行く。
後部天井を支えているのは内張りクリップとピラーカバーだ。
外す順番は、「ピラーカバー」⇒「内張りクリップ」が良いんじゃないだろうか

後部天井を支えているピラーカバー(上写真)は後部2か所と中央の2か所の4箇所。
加えてクリップが幾つかで留められている。
後部のピラーカバーは力任せに引きはがす感じ。

中央ピラーカバー(下写真)は力任せに剥がす前にすることが2つある。
一つは後部シートベルト部分を外す。

その次は上の写真にある仕切り棒を留める金具を外す。
この時の注意点としては、「使ったネジをちゃんと保管しておく」これが無くなると結構えらいことになる。
特にシートベルト部分は車検にも影響するので要注意。

ピラーカバーが外れたらクリップ部分を上写真のような道具で剥がしていく。
「内張り剥がし」って言うらしい。
初心者にはこの道具の名称すらわからないから検索も難しい・・・
ただ、プラスチックで強度が弱く、剥がす時に曲がってイマイチな感じ。
結局、ペンチとかで引っこ抜き、クリップが割れてしまうことが多い。
おっさんが思うのは、このクリップ部分は剥がす時に壊れるので、別途新しいクリップを購入しておくのが良いんじゃないかと思う。

「後部天井」が剥がれたらこんな感じになってた。
(※:ピラーカバーが残っているように見えるけど、後部天井を支えていた部分は剥がれてます。)
天井には申し訳程度に布が張って合って「ちょっと断熱」風になってました。

前部天井

「後部天井」に比べて「前部天井」は難易度が高い。
と言うのも前部天井を支えているのは、ピラーカバーと窓枠のゴム、ルームライト、エアコンコントロールパネル、サンバイザーとなっている。
ここでも、外す順番が重要になってくる。
ピラーカバー、窓枠のゴムを最初に取り除いてしまうと、残った部分で前部天井を支えることになって、前部天井の重さで前部天井が割れちゃうんじゃなかろうか・・
そこで順番はこの順番が良いだろう。
①:ルームライト、エアコンコントロールパネル、サンバイザー 、手すり(アシストグリップ)
②:ピラーカバー
③:窓枠のゴム
特に注意点は①は必ず最初に行うべきだ。
最後に①の部品が残っていると、わちゃわちゃする。

中央のルームライト外す

ルームライトは2箇所、前部と中央がある。
まずは、中央のルームライトを外して行く。
パーツは大きく3つに分かれている。
電気を覆っている透明プラスチック部分、枠部分、本体だ。

まずは、透明プラスチック部分。
これは、電球を変える時にも外す必要があるので、比較的簡単。

次に枠部分だが、意外とこいつが厄介だ。
と言うのも、ここは爪による引っ掛けになっているので、少し戸惑う。
最後の本体はビス止めされているので、ドライバーでビスを外してやれば簡単に取れるだろう。

前部のルームライトを外す

次に前部のルームライトを外して行く。
こいつを外すコツは、どうやって車体にくっついているかと言う構造を理解しておく必要がある。

ネジなんかで止まっておらず、上の写真でペンチが掴んでいる金具部分が爪のようになって車本体に突っ張るようにして、くっついている。
要は、この金具部分の引っ掛かりを緩めて引っ張り出すことになる。
まあ、外し方は力任せに引っ張るわけだが、少しできた隙間にペンチなんかで爪部分を抑え込んで外れやすいようにしていけば完全に力任せにするよりは外れやすいだろう。
因みに、爪は前後2つづつの計4つある。
おっさんが、苦労したのは上記の写真のように外れた後に電源を抜くのだが、このソケットがなかなか外れず、苦労した。
ソケットの外し方については、爪を抑え込んで引っこ抜くだが、引っ掛かりの強さは車毎に違うと思うので、各自で頑張ろう。

エアコンのコントロールパネルを外す

エアコンのコントロールパネル部分を外して行く。
ここでのポイントは「コントロールパネル部分」ではなくその下の写真左右にある「空気の出口部分」こそ、曲者だ。

何が曲者かというと、結論から言うとこの2つは外さなくていい。
この部分は車本体とくっついておらず、「前部天井」に埋め込まれているだけとなっている。
なので、無理に外すと割れてしまう恐れがある。
おっさんは、何とかして外そうとしたが、外れず、あきらめて「前部天井」を剥がしたら、繋がってなかったことが分かった。
この部分だけで数時間を費やしたことは言うまでもない。とほほ・・
コントロールパネル部分は前部ルームランプと同じく、爪での引っ掛かりだけなので、外し方はルームランプと同じだ。

サンバイザーを外す

こいつは比較的簡単だ。
ビス止めされているのが一目瞭然で、このビスを外せばいいだけだ。

ここでの注意点は外し方ではなく、むしろサンバイザーを外し忘れないことだ。
外し忘れると、この部分に「前部天井」の重量がかかり、間違いなく、割れるだろう。
もう一点注意するとしたら、外した時のビスが解るように保管しておくことだ。
同じ径のビスを使っている箇所があって、間違う可能性がある。
おっさんも、ネジを全て一か所にまとめて保存していて、同じ径のビスがありどちらがどちらか解らなくなった。
なので、ブログ用に撮っていた写真を手掛かりにビスを確認しながら作業をしたもんだ・・
写真が無かったら、解らなくなっていたことでしょう・・・

手すり(アシストグリップ)を外す

お次はアシストグリップ、いわゆる手すりだ。
こいつはビスカバーの部分を外すのに手間取った。
マイナスドライバーでほじくるようにして外したが、色々マイナスドライバーを強引に当てたものだからこんなにボロボロになった・・・
だれか、外し方教えて・・・

結果、おっさんの汚い親指の爪のようになってしまった・・・

これで「前部天井」部分を支えるのは窓枠のゴムだけとなる。このゴムを外して行くと「前部天井」が取れると言う訳だ。
この外した「前部天井」「後部天井」を保管しておく場所は事前に確保しておくように!

トリムを外す

さて、「ピラーカバー」「後部天井」「前部天井」と外したので、後は「トリム」部分を剥がす。
これができれば、上半身は剥がせたことになる。
それでは、トリムだがトリム部分は基本的に力任せだ。
とは言え手順はありそうだ。
それは、「後部座席のシートベルトをまず外す」だ。
ただ、こちらは、間違ってシートベルトを外す前にトリムを外しても壊れはしないと思う。
引っ掛かるのはベルト(生地)部分なので、外すことは問題ないが、トリム部分から外すと後々厄介だ。

シートベルトを外す

まずは、左側のトリムに隠れているシートベルトを外す。
と言っても、そのカバーを外すだけだ。
外し方はビスを外せば外れる。
もう一か所としては、シートベルトの先部分

カバーはビスとプラスチック部分のフックで留まっている。

シートベルト本体は大きめのネジで留まっている。
こちらは、ラチェットとドライバーで外れる。
まあ、天井部分に比べて難易度はそんなに高くないので天井を剥がせたツワモノには問題ないだろう。

剥がし完了

剥がしが完了するとこんな感じ。
ハイエースの左側にはテールランプなんかの電気配線が通っている。
後は、申し訳程度の断熱材が入っているが、これはこれからの断熱材が入るので、剥がしていこう。

申し訳断熱を剥がすとこんな感じ。
鉄板の2mm上は外になる。
確かに、申し訳断熱だけじゃ、断熱には到底おぼつかないだろうと思う。

トリムの裏も空間が広がっていて、冷気が入り込んできそうなので、この部分も埋めていきたい。

「後部座席用のエアコンはこんな風になってるんか~」なんて、思いながら全体を確認していくおっさんでした。

さて、床部分を除いて内装を剥がすことができた。
これからは断熱を入れていこう。
ここまでも大変だったが、本番はこれからだ。

まとめ

車の断熱DIYをする場合、断熱を入れることよりも内装を剥がし、断熱を入れるところまで持っていけるかの方が、実は難易度が高いんじゃないかと思う。
一旦剥がせれば、断熱に失敗しても断熱せずに元に戻せばいい。
けど剥がせないとそもそも、断熱作業まで行けない・・・
そんな内装剥がしのポイントを改めて書いておく。
・剥がした部品、「前部天井」「後部天井」「ピラーカバー」「トリム」と言った大きな部品の確保場所を用意しておく。
・剥がす順番を確認しておく。
・剥がした際に出てくる小物の保管をきっちりやっておく。
この辺りは、剥がす前に確認しておきたいところだ。
ただ、この剥がす作業ができれば、今後、電気系統の配線についても結構生かせるんじゃなかろうか・・と思うおっさんでした。

準備編はこちら

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