わが家は幽世の貸本屋さん

読書感想文

概要

作者:忍丸

いわゆる、ライトノベルというジャンルに入るようだ。
ざっくり概要は主人公の女性は子供っぽく見える20歳で、子供大人どちらにでも対応できる設定。
そこにお祓い屋さんのちょっと大人びた17歳少年が絡んで、幽世で過ごす日々と少年が生き別れた妖怪を探す過程を描いた物語。
女性は捨て子だが、妖怪の町で妖怪に愛情いっぱい育てられる。
少し暗い過去があり、冷たい感じを醸すが、主人公と妖怪の中で生活するうちに次第に人間らしさを取り戻していくと言ったお話でした。

感想:ほんわかする。★★☆☆☆

この本で受けた印象を箇条書きすると・・
・基本的に登場人物は善人で構成され、物語は性善説に基づいている。
・善悪がはっきりしている。
・ハッピーエンド。
・妬みや嫉みも概ね良い方向に向かうように書かれている。
通勤の寝起き頭には程よい「おかゆ」のような内容だった。
考えさせられたり、動揺したりせず、「そうあればきっとみんなが幸せになれるんだろうなあ」と思う方向で話が進んでいく。
ただ、「そんな良い人ばかりじゃないよね・・」と言う思いもするのだが、「なるほど、こういう本をライトノベルと言うのか」と納得した一冊でした。

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