実用に耐えられるか?買い物用の保冷バック

レザークラフト

お嫁ちゃんのご要望

お嫁ちゃん:買い物の時ってさぁ、冷えた状態で持ち運びしたい時ってあるやん
おっさん:おー、アイスとかな。
お嫁ちゃん:そうそう、そんな時って、急いで帰らなあかんやん。
おっさん:そうかもな、大変や。
お嫁ちゃん:けど夏って日差しもあるから、難しいやろ。
おっさん:(なんや、何を言い出したい??、タクシーで買い物行くとか言うんやろか・・?)
お嫁ちゃん:せやから、保冷バックが欲しいねん。
おっさん:お、お~・・・そうやな。保冷バックな。なるほどね。(良かった、何とかなりそうや)
お嫁ちゃん:けど、ちょうどええのが無いねんなんなあ。
おっさん:どんなんが要るん?

まずはヒアリング

そしてヒアリングした結果、こんな機能が要るらしい。
・保冷ができる。(大前提)
・お嫁ちゃんの自転車に乗せられる。
・おしゃれな感じ
・結構な量の荷物を入れられる。

お嫁ちゃん:どう、できそう?
おっさん:おう、まかせとけ、ちょっと考える。

検討

おしゃれかどうかは別にして、今回の鞄は革ではなく、帆布を主に使うことにした。と言うのも、今回はかなり実用的な使われ方をするので、より軽くて丈夫な素材にしようと思う。そして、鞄の角部分なんかはヘタりやすいので、補強の意味も込めて革を使おう。
メイン機能である保冷に関しては、鞄の中に銀マットを入れ、鞄の口部分が締めらるようにしようと思う。
後は自転車に乗せられるようにするわけだが、お嫁ちゃんのチャリには籠が無い。そこで考えたのが、ハンドル部分に掛ける仕様だ。こうすれば、籠が無くてもチャリに乗せることが可能だ。

確認

お嫁ちゃんに確認を取った。
お嫁ちゃん:うむ、苦しゅうない、良きに計らえ
おっさん:御意、ではご予算ですが・・・
お嫁ちゃん:これで進めよ。
おっさん:¥3000ですか・・・これではあまりにもご無体では・・・
お嫁ちゃん:¥3000を超えるんやったら、既製品を買うで。
おっさん:まあ、確かにそうやんなぁ・・

材料についてざっくり考えてみた。
帆布は1mで約¥1000と言ったところか、それを1.5m程度用意する。
ビニール部分の内布を¥1000とする。
銀シート、マジックテープとかを100均で買う。
革部分は手持ちの端材を使って、タダとする。
持ち手の金具もこれまでの残りがあるのでタダとする。
にも関わらず、材料だけでも¥3000でかつかつだ・・・
おっさんの人件費は当然出ない・・・・商売って大変・・

作ってみる

帆布のカット

まずは帆布部分を設計図の長さに合わせてカットする。革を使う場合は型紙を作るが、布の場合は定規でカットする線を引き、ハサミでカットしていく。革と違い自由度が高いので少々のずれは吸収できる。

ポイント

自由度が高いとはつまり、ちょっとのズレはズレと認識することなく製造が進んでいく。結果としてその分きっちりした完成形にならないことがあるので注意が必要だ。

帆布の縫製

帆布部分を縫い合わせていく。本当なら青糸を使いたかったが、無かったので今回は白糸で縫うことにした。
それにしてもミシンは便利で早い。いつもは手縫いで革を縫っているが、ミシンを使うと直線は一瞬で縫えてしまう。その分設計図通りに縫っていかないとズレがそのまま残ってしまって完成形に影響する。カットと同様に気を付けないといけない。

革の縫い付け

デザイン的なアクセントと鞄の角部分を補強する意味で革を使用してみた。ネイビーブルーに革が映える。これはお嫁ちゃんの要望だ。

ストッパー部分の縫い合わせ

自転車に取り付けた場合、鞄がぐらぐらするかもと思い、留めれるようにストッパーを付けてみた。
結果として、不要かもと思う。と言うのも、結局お嫁ちゃんも買い物の時にこのストッパーは使ってないみたい・・・

内布と銀シートの張り合わせ

まずは内布(ビニール地)で内布部分の大枠を作る。

次に内布に銀シートを巻いていく。巻き終わったら、内布と銀シートを張り合わせる。
保温用の銀シートと内布(ビニール地)を縫い合わせる。両方ともミシンが通るので、ミシン縫いで繋いでみる。

仕上げ

内布と本体の帆布を革でくるんで繋ぐ。これで、帆布の保冷バック完成。

完成

出来上がりはこんな感じ
自転車のハンドル部分に吊っておけるところが大きな特徴。

籠が無くても落ちないし、保冷もできる優れもの!

まとめ

お嫁ちゃんが言うには形もかわいいしアクセントもあって、いい感じ。とのことで完成した感じの見た目は結構好評だった。
しかし、使っていくうちに要望が出てきた。
・ストッパー部分はいらんかも。チャリでも使わないし、買い物時にも使わんなあ。
・ちょっと、重いなあ。
要望で「ちょっと重い」と言われた。これが致命的だ。
買い物は頻繁に行うのでできるだけ軽く、負担にならないようにすることが必要だそうだ。
できれば、鞄自体を丸めて買い物に向かう時は手ぶら位がちょうどいいんだそうだ。
確かに、そうだろうなあ。
でも、帆布と革を使ったらそれなりの重さになるし、軽い素材で作るか、今後の課題にしよう。

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